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新型コロナがもたらす“silver lining” アメリカ駐在員・現地社員に聞くコロナ体験記

2021年5月12日

2021年、世界中でワクチンの接種が進められていますが、新型コロナウイルス感染症はいまだ予断を許さない状況が続いています。このコロナ禍、アメリカ社会にはどのような変化が起きているのでしょうか?
現地法人Tokyo Century (USA) Inc.(TCUSA)のAdam Ramirezさん、野口義人(のぐちよしと)さん、2019年に東京センチュリーグループに加わったAllegiant Partners Incorporated(API)のChris Lermaさん、赤松知之(あかまつともゆき)さん、石黒剛也(いしぐろたかや)さんの5名に現地の様子とあわせてお話を伺いました。

Bend市内のダウンタウンの一角

Bend市内のダウンタウンの一角

アメリカではマスクは自己表現の一つ

――新型コロナウイルスの感染拡大で、街の様子や暮らしはどのように変わりましたか?

Chrisさん

一番の大きな変化は、やはりどんな時でもマスクを着用するようになったことです。公共の場でマスクをするという習慣は、コロナ以前にはありませんでしたから。

ニューヨークは街全体がビジネスパーソンと旅行者でいつも賑わっていましたが、今は地下鉄も空いていますし、車の交通量も以前と比べものにならないほど少なくなりました。買い物でも食事でも、入店時の検温とアルコール消毒が徹底されています。

Adamさん

石黒さん

2021年1月に赴任したばかりですが、感染症対策は日本よりも厳しいと感じます。ソーシャル・セキュリティー・ナンバーの申請は事前予約が必要でしたし、マスクも鼻が出ている人は注意されています。

日本では割と無地のマスクをしている人が多いですよね。アメリカでは個人の主義や信条を重んじることもあり、選挙の時などは「VOTE」と書かれたマスクをよく見かけました。

野口さん

赤松さん

応援しているアメリカンフットボールチームのマスクをいつも着用していたり、カラフルなものやこだわりのハンドメイドのものも珍しくありません。自分のスタイルとして、生活に取り入れている雰囲気があり、おもしろいです。

          

オンラインがスタンダードに誰とでも、どこからでも仕事ができる

――ビジネスにおける変化はいかがですか?

野口さん

TCUSAはコロナ禍以前から在宅勤務ができるインフラを整え、在宅勤務もしていたので、大きな混乱もなく業務を推進しています。TCUSAではトラックやフォークリフトなどの小口ファイナンス案件を多く手掛けていますが、申し込みから資金実行までのスピード感が強みの一つ。働く環境が変わってもそのスピードを維持できているスタッフたちは、実に頼もしい存在です。

TCUSAのメンバー

TCUSAのメンバー

社員を完全オンラインで採用したのは、TCUSAの大きなトピックの一つですね。その社員は、北西部のモンタナ州の小さな町に住んでいて、本社オフィスがあるニューヨーク州からは2,000マイル(約3,200km)ほどの距離で、時差も2時間あります。APIがあるオレゴン州の方が近いくらいです。

Adamさん

Chrisさん

エリアにとらわれず、優秀な人材をボーダレスに採用できる可能性が広がりましたよね。APIも現在は基本的に在宅勤務ですが、もともとの自由闊達な社風もあってうまく順応しています。

デジタル技術がいかに進歩しようと人こそビジネスの資本

――在宅勤務やオンラインコミュニケーションにおいて、工夫している点はありますか?

Chrisさん

通勤時間がかからないというメリットの一方で、対面の時とオンラインの時とではやはりコミュニケーションの質が異なるため、すり合わせのためのオンラインミーティングの量は増えました。定期的に在宅勤務の業務効率や生産性について話し合い、見直すようにしています。

APIの社員は1年以上在宅勤務をしている

APIの社員は1年以上在宅勤務をしている

もともとAPIは社員同士のコミュニケーションが密で、フラットです。出社していたころは、ダンスや筋トレをする時間があったり、大きな成約を獲得したときは、銅鑼を鳴らして、みんなで喜びを分かちあっていました。そういった社風を維持するために、在宅勤務になってからも、オンラインでクイズ大会を開いてコミュニケーションを図るなど工夫しています。

赤松さん

Chrisさん

在宅勤務が1年以上続いている中、同じようなイベントを企画しても飽きてしまいます。継続的に社員が一体感を感じられる工夫を日々試みています。

TCUSAで実践しているのは、チームのチャットで始業時と終業時のあいさつをすることです。バーチャルのミーティングでもお互い顔を見ることで、オフィスで会っていたようなつながりを感じることもできます。自宅で孤立感を抱くことがないよう、デジタルツールを使って密なコミュニケーションを心掛けています。

離れていても、会社の一員であり、チームであることを感じられる、これは人が資本である我々のようなビジネスにおいては特に重要なことだと考えています。

Adamさん

野口さん

TCUSAももともとオープンで自由闊達な雰囲気な職場です。金曜日は愛犬を連れてくる人もいたりしました。在宅勤務になっても出社していたころの自由闊達な雰囲気を維持できていると思います。

TCUSAのオフィスの様子

TCUSAのオフィスの様子

困難な状況でも"silver lining"はある

――こういった状況だからこそ、できていることはあるでしょうか。

Adamさん

コロナによって私たちは今までにない困難に直面していますが、一方でZoom、Teams、RingCentral...数年前には考えもしなかった多様なデジタルツールが身近な存在になり、私たちのビジネスに新たな可能性を広げてくれました。これは、新型コロナウイルスによるプラス面の変化、まさに"silver lining(逆境における希望の兆し)"だと言えます。

そうですね。在宅勤務になり、みんなで様々な工夫をすることで、企業文化をさらに強化するきっかけにもなっていると思います。

Chrisさん

APIメンバーの在宅勤務の様子

APIメンバーの在宅勤務の様子

とある統計によると80%以上の社員が、アフターコロナにおいてもリモートワークを継続したいと答えているという結果が出ています。特に小さな子どものいる家庭では、在宅勤務によってフレキシブルに勤務ができるなどの良い面もありますし、ある程度の水準は残ると思います。一方で、コロナが収束し出社できるようになれば、出社して業務することの価値感は今までと違うものになると思います。会えるからこそ一緒に取り組めることが主体になるでしょうし、加えて企業文化もより強まり、よりハッピーに、みんなで仕事ができる気がします。

Adamさん

赤松さん

リモートワークが可能になったことで業務の見直しにもつながりました。TCUSAでは、全米の顧客対応のために夜間のシフトがあります。これを機により効率的に対応できないかという検討が進み、ニューヨークの夜間シフトの業務を、オレゴンに拠点があるAPIで担当するという連携も生まれつつあります。

東京センチュリーとして初めて加わった海外ベンチャー企業の血

Bend市内のOld Mill Districtと呼ばれる旧市街

Bend市内のOld Mill Districtと呼ばれる旧市街

――APIは東京センチュリーグループに2019年に加わりました。APIのビジネスについて教えてください。

Chrisさん

APIは、中小型トラックや樹木整備機器を中心に取り扱う独立系リース・ファイナンス会社です。メーカー、ベンダー、ディーラーそれぞれのパートナーにとって、APIはファイナンスを提供するだけではない、と思っていただけるようなサービスを目指しています。例えばトラックが必要なお客さまに、パートナー会社のどのトラックをどういったファイナンスサービスで提供するかも含めて提案します。いわばメーカーなどベンダーのお客さまの営業の戦力の一つになるサービスです。

新型コロナウイルスの影響でEC市場の規模が加速度的に拡大していることと、それに伴って従来取り組んでいるパッケージ・デリバリー業界のニーズが今後ますます高まっていくであろうことは、日々のビジネスでも感じています。

赤松さん

APIは中小型トラックや樹木整備機器を中心にリース・ファイナンスサービスを提供しています。

APIは中小型トラックや樹木整備機器を中心にリース・ファイナンスサービスを提供しています。

――APIの特徴や、ここがすごいという点はどこでしょうか。

赤松さん

東京センチュリーとしては珍しいベンチャーの会社が、グループに加わったことになります。今はオレゴン州に移転しましたが、もともとベンチャー企業の聖地カリフォルニア州ベイエリアからスタートした企業でもあり、自由で発想が豊かな企業文化です。

APIでは、Salesforceなどのデジタルツールを活用している点も学びになっています。世界中で既存勢力を圧倒するようなデジタル技術が、次々と登場しています。これまでにないビジネスやサービスを生み出すためには、こういったデジタルツールを、いかに迅速に取り入れ、有効活用できるかがポイントになると思います。

石黒さん

Adamさん

現在、国内とはいえ自由に行き来できていませんが、週に数回の定例WEBミーティングを通して、非常に積極的、かつスピーディな社風、そしてビジネスの進め方・考え方の違いに日々刺激を受けています。

APIは、アメリカで、この規模感では非常にユニークな会社だと思います。イノベーティブ、スピード感のある社風で、好奇心旺盛なメンバーが集まり、日々お客さまが何を求めているか追及しています。

Chrisさん

2019年に東京センチュリーグループとなり、シナジーを生み出している。

2019年に東京センチュリーグループとなり、シナジーを生み出している。

――コロナ禍収束への道筋はまだ不透明ですが、今後のビジネス展開に向けたお考えや想いをお聞かせください。

Adamさん

APIが東京センチュリーグループに加わり、コロナ禍でもシナジーを生むことができています。北米にはCSI Leasing、Aviation Capital Group、GA Telesisなどもあり、日々連携しています。今後も世界各地の東京センチュリーグループ各社と、世界中のお客さまにより良いサービスを届けられればと思います。

今後も現地駐在員として、アメリカ国内の各関連会社や、東京センチュリーの本社はもちろん、世界中の拠点との橋渡しとしての役目を担っていきたいと考えています。

野口さん

赤松さん

今までファイナンスサービスが行き届いていなかったお客さまに、どうやったら私たちのサービスを届けられるか、全員で取り組んでいます。海外にはもっとチャンスがあるということを日々感じており、パートナーの皆さんとより良いサービスをお届けしていきたいと考えています。

1月からトレーニーとして駐在が始まり、現在各部署の業務を習得中です。最先端のデジタルサービスの活用方法を習得し、API、東京センチュリーグループに貢献できればと思います。

石黒さん

Chrisさん

東京センチュリーグループの理解を深め、一員として、グループ全体で成長していければと考えています。お互いビジネスの理解と連携を深めていくのはもちろん、世界規模で課題になっているSDGsの達成に向けたサステナビリティに関する取り組みについても東京センチュリーグループとして貢献していきたいです。

Tokyo Century (USA) Inc.

1985年設立。ニューヨーク州に本社を置き、トラックやフォークリフトなどの小口ファイナンス案件の他、自動車メーカーとの協業や、農機・建機メーカーとのファイナンスプロジェクトを手掛ける。

Allegiant Partners Incorporated.

1998年にベンチャー企業としてスタートし、2019年にTCUSAの100%子会社として東京センチュリーグループ傘下に入る。現在はオレゴン州を拠点に、中小型トラックや樹木整備機器などを主な対象にしたリース・ファイナンス事業を展開。

※記事の内容、肩書などは掲載当時のものです

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