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【前編】リース用パソコンのデータ消去業務を担うTRY。その万全のセキュリティ体制に迫る!

2021年1月31日

東京センチュリーグループの株式会社TRY(以下「TRY」)では、リース満了となったパソコンなどの情報機器端末のデータ消去を中心とするリファービッシュ業務とキッティング業務を行っています。
東京センチュリーの「3Rの取り組み」にも深く関わるTRYの事業内容やセキュリティ体制、そしてメイン事業であるリファービッシュ業務の詳細について、前後編でご紹介します。

TRYの2大業務「リファービッシュ」と「キッティング」とは?

東京センチュリーグループの株式会社TRYは、リースを終えたパソコンやサーバーのデータ消去サービスを事業として展開しています。神奈川県座間市の最新大型物流施設「GLP座間」内にデータ消去センターを構え、年間20万台を超えるIT機器を取り扱うなど、国内トップクラスの取り扱い台数を誇っています。

東京センチュリーグループの株式会社TRY

TRYのメイン事業は、主に2つ。1つ目がリース契約の満了した情報機器のデータを消去し、クリーンな状態にして再出荷する「リファービッシュ」。2つ目がお客さまに情報機器をリースする前に、あらかじめ必要なソフトウェアをインストールしたり、初期設定を行ったりするなど、リース製品の出荷前に付加価値を付ける「キッティング」です。

キッティングはいわばリース契約における「入口」となるような作業。それに対して、リファービッシュはリース契約の「出口」に位置するような作業だと言えるでしょう。

こうしたリース事業の入口から出口までを一手に引き受け、ライフサイクルマネジメント(LCM)事業を展開しているのがTRYの大きな特徴です。このLCMの考え方がTRYで確立されたのは、2000年代の初めごろ。パソコンが普及し、データの重要性が認識され始め、個人情報保護法が制定されたころです。最近話題のSDGsが声高に叫ばれる以前から、"持続可能性のある社会"を実現するためのビジネスを展開してきました。

5つのポイントを重視して万全のセキュリティ体制を構築

国連サミットで採択されたSDGsの17の目標には「産業と技術革新の基盤を作る」という項目が含まれています。データ管理の社会的重要性が高まる現在、お客さまの情報の漏洩や流出を防ぐことも、広義の意味でのSDGsの取り組みにつながるとTRYは考えています。

TRYのデータ消去センターでは、以下の5つのポイントを重視し、万全のセキュリティ体制を整えて日々の業務に当たっています。

厳重な入退室管理

1.厳重な入退室管理

センター内には、警備員が24時間365日体制で常駐。トラックなどの搬入口にも警備員を配置し、施設内への立ち入りを厳重にチェックしています。またICカードでの入退室管理も実施。作業エリアの入口には金属探知ゲートを設置し、危険物の持ち込みや作業エリア内の機器の持ち出しを厳重に防止しています。

2.60台超の監視カメラを設置

2,400坪に及ぶフロア内には、全部で60台超の監視カメラを設置。別室の液晶モニター4画面に全てのカメラ画面を映し出し、入退場時に問題が発生した場合は、音声付きモニタリングシステムで随時確認。徹底した監視体制により、外部からの侵入はもちろん、内部からの情報流出も厳しくチェックしています。

60台超の監視カメラを設置

3.商品管理情報をデータとして記録

商品の取り違えや紛失を防ぐため、搬入された情報機器は、物件番号とバーコードラベルを付けて管理。自社システムに物件番号を登録し、入庫から出庫までの情報を厳密に記録します。

4.ヒューマンエラーを防止する仕組みづくり

センター内は「キッティング作業エリア」「データ消去エリア」など、作業の内容別にエリアを厳密に区分け。また商品を分別するために、作業前の商品を守る鍵付きカーゴ、作業状況が一目でわかる色付き折りたたみコンテナの活用など、ヒューマンエラーを防ぐ仕組みを構築しています。

5.情報セキュリティに関する国際規格(ISO27001)の取得

情報セキュリティに関する国際規格「ISO27001」を取得。第三者機関による定期的な外部審査を受け、セキュリティ品質の維持向上に尽力しています。また全従業員を対象とした独自の情報セキュリティ研修やテストを定期的に実施するなど、スタッフのセキュリティ意識向上にも努めています。

TRYが徹底したセキュリティ体制にこだわる理由とは?

2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、センターに持ち込まれる情報機器の台数は例年よりもやや減少しました。他方、TRYではこの期間を利用して、各スタッフが自分の担当以外の業務にも携われる社内体制を整備。これまでは分業化していた業務を「多能化」することで、スタッフ全体の業務レベル底上げを実現しました。

TRYが徹底したセキュリティ体制

万全のセキュリティ体制を実現するために、ハード・ソフト両面からさまざまな取り組みを行っているTRYですが、その背景にはお客さまの情報流出を防ぐ目的のほか、TRYで働くスタッフが安心して働けるようにする狙いもあります。何か問題が発生した場合、監視カメラの映像や作業データがシステムに記録されていれば、都度確認ができるため、結果的にスタッフの安心や作業品質の向上にもつながります。

このような厳重なセキュリティ体制を構築しているからこそ、高品質なリファービッシュ業務をお客さまに提供することが可能になります。後編では、TRYのメイン業務であるこの「リファービッシュ」について、どのような業務なのか、その内容を詳しくご紹介します。

※記事の内容、肩書などは掲載当時のものです

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